本日は、歯科衛生士の丸山さん(仮)から、お話を伺うことができました。
主に歯科治療に来た患者さんの治療がスムーズにいくように診療補助を行っています。
診療補助のほかに…
- 予防措置(虫歯にならないための措置)
- 歯科医師から指示された措置(法律で定められた範囲内)
- 受付業務
- 資料で使用した器具材料の片付け
- 使用したものを滅菌
- 予防処置を行った時に書類を書く etc…
小さい職場なので、本職の仕事以外にも雑用を行うことも多いです。
私が経験した歯科衛生士の仕事・年収・体験談など紹介していきますので、参考にしてくださいね。
2.歯科衛生士の給料は?
私が働いている歯科医院の給料は次のとおりです。
手当(資格手当) 30,000円
住宅手当30,000円
1年目35万+歩合(数万円)+残業代+交通費
2年目38万+歩合(数万円)+残業代+交通費
3年目40万+歩合(数万円)+残業代+交通費
5年目45万+歩合(数万円)+残業代+交通費
交通費 実費支給実費支給(一日1000円まで)
※自転車・原付でも毎日460円交通費支給
残業代は必ず支給
少し細かく書きすぎて特定されないか心配ですが(笑)
このような感じですね。
3.患者の健康と生活の質を向上させる一助になれる仕事
歯科衛生士という職業は、今後ますます高齢化が進む社会において、健康維持の重要性を提供できる非常にやりがいのある仕事です。
私たちは歯周病などの予防や治療に関わり、患者の症状を改善したり維持したりすることができます。自身の技術と知識を活かして、患者の口腔健康に貢献することは、非常にやりがいを感じることです。
また、患者からの感謝の言葉をいただくことも、他の仕事では味わえない喜びですね。
私たちは歯科医師の治療をサポートする役割も担っていますが、それは単に指示通りに作業するだけではなく、患者の治療時間を短縮し、不快感を軽減するために重要な役割です。
そのため、ただ単に指示に従うだけではなく、自らが治療方針を理解し、歯科医師と同じ視点で治療を行うことが求められます。それには、一つ一つの治療プロセスや標準的でない治療方針を理解し、自己啓発を積極的に行う必要があります。
歯科業界は狭い世界かもしれませんが、私たち一人ひとりがスペシャリストとして誇りを持ち、仕事に取り組んでいます。
そのため、歯科衛生士としての仕事に誇りを感じることができるのです。私たちが提供するサービスが、患者の健康と生活の質を向上させる一助になることは、非常に充実感を与えてくれます。
このような体験を通じて、私は歯科業界の一員として誇りを持ち、やりがいを感じています。私たちの仕事が患者の笑顔や感謝の言葉につながり、口腔健康の向上に貢献できることを誇りに思っています。
4.世代を超えて人脈が増えた
歯科衛生士の仕事をしていて印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
歯科衛生士は、老若男女さまざまな人と接する仕事です。
思い出に残るエピソードはたくさんあります。
5歳と7歳の兄弟の治療をしていた時に、5歳の男の子に「お姉さんはどんな男の人が好きなの?」と質問されたことがあります。
その時に私は子供だと思って安易に「優しい人がいいかな?」と何も考えずに回答してしました。
そうしたら、7歳のお兄ちゃんが「お姉さんも素直になって言ったらどう?」「そんなことだといつまでも彼氏できないよ」と言われてしまいました。
私は子供だと思って適当な回答をしてしまいましたが、しっかりとした大人の回答に大変驚いたとともに、自分を反省し、それ以降、お子さんと接するときには、子供だと言うことよりも1人の人間としてきちんと対応していかなければいけないなと思いました。
その他、思い出に残っているのは、ずっと足を運んでくださっていた高齢の患者さんが体調を悪くして通院できなくなった際、訪問診療を行いました。
ご自宅まで行き治療後に携わった際に私の手を取り、「本当にありがとうございます!」と涙を流しながらお礼を言っていただきました。
日常生活を行っている上でここまで感謝される事は今までなかったので、仕事を通してではありますが感謝の言葉をいただいたことにとても心を打たれました。
その後、仕事を越えて仲良くなりお野菜やお米をいただく事もありました。世代を超えて人脈が増えた事も大変うれしく思います。
5.歯科業界に就職する方にアドバイス
歯科医院は、一般的な会社と違って、小さい世界です。だからこそ、ちょっとしたことで、人間関係にヒビが入り、仕事がしにくくなることもあります。
コミュニケーションを取りながら、仕事をしやすい環境を自分で作っていくことが大事です。
歯科業界のスタッフは主に…
- 歯科医師
- 歯科衛生士
- 歯科助手
- 歯科受付
- 歯科技工士
の職種で構成されています。その中でも国家資格を持つ職種は歯科医師と歯科衛生士。
小さな組織ではありますがそれぞれ重なる仕事の部分もあります。
なので、どちらが上でどちらが下と言うこともありませんが、それぞれの職域をきちんと守ってコミニュケーションをとりながら仕事を行っていく必要があると思います。
小さい世界だかこそ、その辺の区別ができない方が入ってこられると人間関係にひびが入ることがあります。
開業医に至っては家族で経営していることが少なくありません。
例えば奥様が受付、旦那さんが歯科医師と言う感じです。
ですのでアットホームな雰囲気が良い時もありますが、逆に夫婦喧嘩をしている最中に従業員としている際はピリピリした雰囲気が伝わり、仕事がしにくいと言うようなことも稀にあります。
また、歯科医師は経営のことに疎い方が結構います。
ですので、従業員の扱いや福利厚生についても勉強不足のため少しおかしいと感じることも多々あります。
歯科業界へ就職を検討している方にアドバイス
歯科医院に就職したい・しようと思っている人に、先輩としてアドバイスしてください。
歯科はは口腔内だけにとどまらず、全身疾患と関わります。
患者様に予防を啓蒙し、健康寿命を延ばすためのお手伝いができるように努力していかなければならない業界だと思います。
それぞれの業種がコミニュケーションをきちんと取り患者さんのためにどれだけ努力できるのか…が大事。
小さな組織だけにコミニュケーション不足や価値観のズレが大きな火種となったりする業界です。お互いの業種をきちんと尊重し合っていかなければならないと思います。
特にキャリアが長いからといってお局状態になっている方を何人も見てきましたが、キャリアが長いからこそ、天狗になることなく謙虚でいてほしいと思います。そういう方が1人いるだけで後輩が育たないですし業界全体が人手不足に陥ってしまいます。
身に付けた技術を常に後輩や仲間に教えてまた自分は新たな知識をインプットすることによってより業界の人材の幅が広がありますので、現場に甘んじることなく日々の努力を重ねていってほしいと思います。
また安易に転職することなく、3年位は同じ場所に留まってお勤めしてみてくださいね。きっと良くも悪くも身に付くものがあると思います
丸山さんは、歯科衛生士として働いているようですが、どのような仕事をしているのか教えてください。